省エネ住宅とは?
改正省エネ法を手続きの観点よりも省エネ住宅における施主の求めていることは?
設計・施工がやらなければならないことは?
といった問題定義に観点を置いたものでした。
施主が求めているものは、
暑さ・寒さを軽減できる住宅、
結露やカビができにくい住宅、
光熱費が高くない住宅
などで、それを改正省エネ法によって取り組み方が明確になり他社と差別化されていく。
現在、設計・施工側は伝えやすいことのみで表現していないか?
- 高断熱、高気密にしさえすれば・・・
- ZEH(年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅)にしさえすれば・・・
- 全館空調にしさえすれば・・・
- ○○断熱工法にしさえすれば・・・
といった表現は、改正省エネ法の本質から離れていくと。
省エネ性能とは
断熱性能・保温性能・気密性能 +α であることを施主に説明が必要。
+αとは
- 夏は遮り、冬は取得する日射計画
- 暖房冷房機器だけでなく、給湯・LED照明・太陽光発電など機器計画
- 空調換気の機器だけでなく、自然風の取り込む平面計画
などのように多様な計画が必要となり、「しさえすれば」では間違った捉え方になる。
LIXILのセミナーですが、講師の方が機器だけではない点を話されていて印象が良いです。
設計・施工がやるべきこと
- パッシブデザインを学ぶ
- 外皮計算を学ぶ
- 暖冷房計画を学ぶ
- シミュレーションを学ぶ
パッシブデザインとは、太陽の光、熱、風といった「自然エネルギー」を活用・調節して、快適な住まいづくりをしようとする設計思想・設計手法。
過去にOMソーラーを主に導入している工務店さんと仕事をさせて頂いたときにパッシブデザインに関して多く学ばせて頂きましたね。
外皮計算(手続き用と計画検討用)、冷暖房計画はさまざまなシミュレーションを使って見える化にしていきたいですね。
シミュレーション参考/サイト・ソフト
- LIXIL
- Flowsquare+ 流体シミュレーション
- DIVA-for-Rhino 光・日射熱環境シミュレーション(Rhinoceros用のプラグイン)
- ホームズ君 住宅シミュレーション
- 福井コンピュータ 住宅シミュレーション