Win Win Wiiin西野亮廣のなかで、色々な面白いキーワードが出ていて、バラエティー番組とは言えないものでした。その中のプロセスエコノミーについて。
プロセスエコノミーとはビジネスに関する新しい考え方
けんすうさんが打ち出した造語とのこと。
その前に今までの考え方は、どうなのかついて知らないといけませんね。
A_アウトプットエコノミー
とは、できた商品やサービスを購入するビジネス。
これまでのビジネスであり、なくなることは無いものと考える。
例_商店などなど
B_サブスクリプション・フリーミアム
とは、月額や年会費などの定額制によって利用し放題というビジネス。
これも新しい考え方のように思いますがすでに社会に浸透していると
例_AmazonプライムやLINEmusicなどの娯楽系から飲食店、英会話、車など
C_プロセスエコノミー
とは、製作過程自体も購入対象にするビジネス。
例_クラウドファンディング・オンラインサロン・Youtubeなど
Bは会社単位でCは個人単位から可能ということでしょうか。これからは個人単位のビジネスが可能であるプロセスエコノミーがより浸透していくという話であった。
では建築ではどうなのか?
分かりやすく住宅建築で考えてみます。
建築的Aを考えると
建売住宅_できたものを購入するという考え方なので建築的A。
規格住宅_モデルハウスで確認することになるので、建築的Aなのかな。実際の土地ではないのだけれど。
分譲住宅_新しい区画の土地を購入と同時に建物工事契約を条件とする考え方なので、規格住宅になったり、注文住宅になったり、または費用を払って条件を外したりと今回の考え方の枠組みとはちょっと違うことですかね。そもそも分譲住宅地は理解できるのですが。この話はまた今度
建築的Bを考えると
賃貸住宅・賃貸マンションとなり、すでに普及していると言える。
また、新型コロナの影響もあり月額ホテル住まいというビジネスも普及している。
建築的Cとは何に当たるのか? 注文住宅?建築家の住宅?
住宅建築をスーツなどに例えることがある。
レディ・メイド_既製品であること。
最近は、一度モデルハウスに住んでみて(服でいえば試着してみて)購入を検討することがあり、モデルハウスがある時点で既製品?ともいえるが、土地が違うため同じ建築とは言えない。
オーダーメイド_特注品であるが、ある一定の規格の中から体の寸法に合わせて一品モノをつくること。スーツなど
規格住宅でも水周りなどの変更ができる点ではオーダーメイドともいえる。ハウスメーカーの注文住宅も木造を鉄筋コンクリート造に変えることまでできないのでオーダーメイドかな。
オートクチュール_高級な生地で要望に合わせて仕立てること。パリコレなどかな。
オートクチュール的建築といえば、建築家の作品と呼ばれ、賞を取るため異彩のある切り口で作られたモノもある。ただし、オートクチュールの服は、ブランドイメージを信頼し、作り手の制作過程を見せないので、オートクチュールがプロセスエコノミーとは言えない。
オートクチュール的建築_建築家?
建築設計業は、建築物を売ることがビジネスではない。
設計業の成果物は、請負契約としての建築設計図なのか、準委任契約として完成した建物なのか、民法上曖昧な解釈である。この話もまた今度。
建築設計図は完成建物の製作過程であり、それがビジネスになっている時点で設計業はプロセスエコノミーであるとも言える。
また、建築設計図の製作過程として、模型や建築CGも該当するとも言える。
ただし、個人情報のこともありYOUTUBEなどで公開できないので、どのような内容を伝えるのかが問題になる。
私は設計業とは、生き方の指針であり、購入者が参加してこそビジネスになるものだと考えている。関わる人の人柄や思考過程を見て頂き、購入者自身も参加して頂くことが重要だと思う。
その方法・ツールをどうするか。
プロセスエコノミー面白い考え方です。